頭をからっぽにすることのメリット

その他

こんにちは。頭をからっぽにしたいと切実に願うJBです。

今年(2022年)3月で契約期間満了で退職しました。この職場で働いていた当時は寝ても覚めても仕事のことが頭を離れず反芻思考に陥っていたことは、以前の記事で何度か触れています。

この職場にいる間に、私の悩みを軽減するヒントを与えてくれそうな3冊の本に出会いました。うち1冊は別記事でご紹介済みなので、内容は重複する部分もあります。

まずは読もうと思った経緯・目的、そして私が気付いた3冊の共通点をご紹介します。

読もうと思った経緯・目的

子ども時代から抱えていた悩みがこの職場で一挙にふくれあがり、早急に対処しないと仕事にも私の心身にも悪影響がでそうでした。そんなとき、ピンとくるキーワードが入ったタイトルを目にして買ったのがこの3冊です。

  • 『要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑』著者:F太、小鳥遊
  • 『学びを結果に変えるアウトプット大全』著者:樺沢紫苑
  • 『頭を「からっぽ」にするレッスン』著者:アンディ・プディコム

『要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑』

子どもの頃から悩んできた「要領の悪さ」。特にそれは仕事上で顕著で、自分は時間をかけることでカバーするしかないと諦めていた。2020年に入職した職場では仕事の多さ・複雑さ・難易度の高さに、時間をかけるだけでは到底追い付かない状況に追い込まれる。ちょうどそんな時期に、自分のために書かれたのでは!?と錯覚するようなタイトルの本書に出会う。

仕事を効率的に「抜け」「漏れ」無くこなせるようになりたくて購入。

『学びを結果に変えるアウトプット大全』

なかなか覚えられない、覚えてもすぐ忘れるという悩みが年々増大。これまでの経験上、自分なりに書いてまとめる、人に教える、等のいわゆる「アウトプット」をしたときに特に「脳に定着した」感覚があった。書店のベストセラーコーナーでよく見かけていた本書を思い切って購入。

他にどんなアウトプットがあるのか、アウトプットでどんな効果が得られるのか知りたくて購入。

《小話 その1》

入職当初、上司のもとに呼ばれて専門知識を教わり、翌日にそれを覚えているか上司の脇に立ったまま口頭でテストされ、答えられないと眉をひそめて舌打ちされる、という日が続きました。これがなかなかのストレス。

彼は彼の上司から「そういう指導は止めるように」と注意されたらしく、翌日からピタリとやみました。

あの頃は教わったことをなかなか覚えられない自分にどんどん凹む毎日でした。

『頭を「からっぽ」にするレッスン』

10代の頃には自分が反芻思考の傾向が強いことに気づいていた(当時「反芻思考」という言葉は知らなかったが)。仕事で次から次へとやることがふってくると頭の中が嵐のようになり、何をどこからどの順番で手を付けたらいいのか分からず思考停止してしまう。夜中に目が覚めては仕事について同じことを繰り返し考えて寝付けなくなる日々が続いた。こういう悩みにはマインドフルネスや瞑想が良いと知り、情報を探しているうちにこの本に出会う。

いつも混沌としていて同じことを何度も考えているような頭の中を、少しの間でもからっぽにしてすっきりしたい、心を落ち着かせて休息を得たいと思い購入。

3冊に共通して述べられているのは、頭をからっぽにすることの大切さ

頭の中がごちゃごちゃしているので冷静に効率的に物事を考えられず、学んだことも定着せず、当然仕事の効率はダダ下がり。

ストレスで睡眠の質まで低下。

この悩みを解消したくて読んだ3冊の本には、共通して述べられていることがありました。あくまでも私が抱える悩みからの私の観点です。

それは「頭をからっぽにすることの大切さ」です。

1冊ずつみていきます。

『要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑』

(1)手順書を作成すれば脳の空き容量を増やせる

本書は手順書を作ることを勧めていました。

手順書を作りながら仕事をするようにしてみたら、こんないいことがありました。特に①は私にとって大きかったです。

①:手順書の精度が上がるにつれ「覚えておかなきゃ!」というプレッシャーが少しずつ減り、脳の空き容量に余裕ができ、別のことに頭を使えるようになった

②:作業完了日も入力したので、何にどれくらい時間を要するかの目安もわかるようになり時間も効率的に使えるようになった。

③:手順を記憶する必要はなくなったが、手順書を作成していくうちに自然と手順が記憶にも定着してきた。

職場には仕事の手順書がないことが多いです。また、仕事の流れを順を追って体系的に教わらない(途中だけ教わったり、後で遡って教わったりする)こともあります。人によって言うことが違ったりもします(社会人あるあるですね)。教わったことをなるべく正しく自分の力で身につけていくしかありません。

私の場合手順書は初めのうちは作業日記のようなものではありましたが、次に似たようなことをするときにとても助かりました。

2回目以降は前回作った手順書のコピーをもとにして、前回入れ忘れていたことや前回から変更になったことなどを補足しながら整理していくと、手順書の精度はどんどん上がっていきます。

《小話 その2》

先輩に教わりながら一生懸命メモをとっていた知人はその先輩に「書かなきゃ覚えられないの?」と言われたそうです。そう言いたくなるかもしれませんが、教わる内容や量や難易度によりますし、習熟には個人差があります。

本人の覚えやすいようにさせたらいいじゃないか、と私は思います。

私は教わったことを書いて何度も見ないと覚えられないタイプです。

(2)記憶はデジタル機器にどんどん頼れば脳の空き容量を増やせる

本書は、物忘れが多い人は脳で記憶せずデジタル機器を頼ろうと勧めています。

デジタルメモツールのEvernote(エバーノート)が紹介されていますが、私は職場では使い慣れているエクセルとMicrisoftの付箋アプリを活用していました。便利なメモツールは他にもたくさんあると思いますので、自分の使い易いものでOK。

すると、手順書と同様です。「あのメモをみれば書いてある」という精神的余裕がうまれ、脳の空き容量に余裕ができ、別のことに頭を使えるようになったと実感しました。

「ここさえ見ればメモしてある」というところがあるって、いいですよ!

『学びを結果に変えるアウトプット大全』

(1)頭の中の情報を書き出して、脳のトレイをからっぽにしよう

著者は頭の中にある情報をすべて「書き出す」ことを「脳の棚卸し」と呼んでいます。脳に最高の状態で働いてもらうには、この「脳の棚卸し」をして脳のトレイをからっぽにすることが必須だといいます。人間の脳が一度に処理できるのは3件前後だそう。

「たった3件!?」と驚くとともに、ホッと胸をなでおろしました。私だけじゃないのね。

3件を超えると脳は余裕がなくなります。作業効率を上げるには、書き出すことで脳のトレイをどんどんからっぽにしていくことが必要なのだそうです。

どうするかというと、頭に浮かんだやるべきことをメモなどに「書き出す」、すなはちアウトプットしていくのです。

頭の中だけで考えていると「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ、わー!!」とパニックに。そこでメモなどに書き出す。そうしたら頭の中の情報は消えても心配いりません。バックアップをとったようなイメージでしょうか。脳に空きができたら次の情報を入れてどんどん次の仕事にとりかかれます。

『要領が悪いと~』で書かれていることと考え方の根本は同じですね。

(2)ぼーっとしよう

ぼーっとすることがなくなったと思いませんか。たとえばカフェにいる人々。連れとおしゃべり、勉強、読書、スマホ等を眺める、大抵いずれかに当てはまります。純粋にぼーっとしている人をそうそう見かけません。ぼーっとすることがまるで時間の無駄ででもあるかのようです。

でも、最近の脳科学研究で「ぼーっとする」ことの重要性が証明されているそうです。特に何もせずぼーっとしているときの脳内では「デフォルトモード・ネットワーク(DMN)」(脳のスタンバイ状態)が活発化。過去の経験や記憶を整理・統合したり、現在の状況を分析したり、未来をシミュレーションしたりして”「自分のこれからをよりよいものにしていくための準備」を整えている”のだそうです。

ぼーっとしていると脳が活動を停止しているかと思いきや、通常の脳の活動時の15倍ものエネルギーが消費されているそうです。過去・現在・未来についてせっせと情報処理しているなら、15倍も納得です。また、DMNの稼働時間が少ないと、注意力・集中力・思考力・判断力・記憶力・想像力などがすべて低下し、脳の老化も進みやすくなるそうです!

ちょっと時間が空くとすぐスマホをみる癖がついています。

情報がどんどん脳に流れ込んでくることが多く、脳が休まることがありませんし「自分で考える力」が落ちているなとも実感しています。

何もせずぼーっとする時間を意識的にとろうと思います。

『頭を「からっぽ」にするレッスン』

瞑想すると、「浮かんでくる思考をシャットアウトし、何も考えない『無』の境地に至る」のだと思い込んでいました。

著者も同様だったと述べています。おそらくそう考える人は多いでしょう。

本書でまずこの誤解が解けました。

思考は考えようとする努力すらしなくても勝手に浮かんでくるものであり、コントロール不能です。

瞑想とは、コントロールを手放して1歩下がり、受け身の姿勢で注意を集中することを覚え、その一方で心を落ち着けて自然な意識を保つプロセス

『頭を「からっぽ」にするレッスン』P58

これだけ読んだだけでは、どういうことか分かりませんでした。どういうことかなのは著者の導師が非常にわかりやすい例え話をいくつかしてくれていますが、ここでは割愛します。

ストレスのもととなる、終わりのない非生産的な思考にはまり込まないために、1歩距離をおく技術である

『頭を「からっぽ」にするレッスン』P58~59

この1文で、俄然やる気が湧き上がりました。私の反芻思考はまさに「終わりのない非生産的は思考」ですから。

【在職中に瞑想にトライして失敗】

正直に言いますと…。

1か月ほどやってみましたが、効果を実感しないままやらなくなってしまいました。

【失敗の原因】

瞑想をするのに適した環境として、

 ベストな時間は朝一番(無理なら自分のライフスタイルに合わせて変更可)

 一人で集中してできる場所で

 食後は満腹で眠くなるので避けるほうがよい

などいくつかの条件がありました。

私は朝たったの10分早く起きることができませんでした。他に1人になれる時間と場所を探したら、お昼休憩時間が思い当たりました。お昼は一人になりたくて駐車場で自分の車の中で休憩していたのです。やってみると、屋外放送が時々かかったり周囲の人や車の出入りが結構うるさかったりしてほとんど集中できません。そのうえ、せめて食前にやればよかったのに食後にやってしまいました。

そんな場所と時間をチョイスするなんて、本当にやる気があるのか疑わしいですよね…。ちなみに夜寝る前にもやってみましたが、当然ながら眠くなってしまいこれもダメでした。

【これから再トライ】

離職した今となっては仕事のことを反芻思考して睡眠不足ということはなくなりました。

でも昔からの反芻思考の癖が抜けたわけではありません。時間がもったいないといつも思います。

この記事をアップした日から瞑想を始めます。自宅で過ごす今、一人で過ごす時間も場所もたくさんありますからやれない理由はどこにもありません。

今後その経過を記事にしていきたいと考えています。

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